ネット販売のプラットホームの代表的なBASEとStores。
どちらも無料でネットショップを作作ることができ、販売をすることが出来ますが、売れれば販売手数料が発生します。
販売を始めれば長いお付き合いになる販売手数料は、積み重ねていけば大きな差になるので、プラットホームを選ぶ重要な判断材料です。
今回は手数料を見比べて、どっちが手数料を抑えられるのか?…をまとめました。
利益の損得はもちろんですが、販売計画や目的、目標に合うプラットホームでネットショップを開業する判断になれば嬉しいです。
プラン一覧
ここで見比べたいのは、無料プランと月額が発生する有料プランがある事です。
- BASEは、スタンダードが無料。グロースが有料。
- Storesは、フリーが無料。スタンダードが有料。
月額の違いが、最後の『振込サイクルで見た手数料』に影響します。
※スマホで見る方は横向きにすると見やすいです。
BASE | Stores | |||
スタンダード | グロース | フリー | スタンダード | |
月額 | 0円 | 5,980円 | 0円 | 2,178円 |
サービス手数料 | 3% | なし | ||
決算手数料 | 3.6%+40円 | 2.90% | 5% | 3.60% |
振込手数料 | 250円 (+2万円未満は事務手数料500円) |
275円 (+1万円未満は事務手数料275円) |
||
振込サイクル | 振込申請から10営業日 (土日を除く10日後) |
月末締め翌月末払い (土日祝日年末年始は除く。前営業日払い) |
||
お急ぎ便:振込申請金額の1.5% | スピードキャッシュ:3.5% | スピードキャッシュ:1.5% | ||
・AM10時までの振込申請は翌日 ・AM10時以降の振込申請は2営業日後 |
振込申請の翌日 (翌日土日祝の場合は翌営業日) |
一覧でまとめましたが、ピンとこないので、具体的な数字で比べます。
商品単体で見る手数料
BASEの場合
10,000円の商品が売れたとする。
- スタンダードプラン
- サービス手数料→10,000円×3%(0.03%)=300円
- 決済手数料→10,000円×3.6%(0.036)+40円=400円
- 1つ売れるのに必要な手数料は…300円+400円=700円
- グロースプラン
- サービス手数料→10,000円×2.9%(0.029%)=290円
- 決済手数料→無し
- 1つ売れるのに必要な手数料は…290円
Storesの場合
10,000円の商品が売れたとする。
- フリープラン
- サービス手数料→無し
- 決済手数料→10,000円×5%(0.05)=500円
- 1つ売れるのに必要な手数料は…500円
- スタンダードプラン
- サービス手数料→無し
- 決済手数料→10,000円×3.6%(0.036)=360円
- 1つ売れるのに必要な手数料は…360円
次は、1か月の売上を想定してみます。
1か月の売上で見る手数料
BASEの場合
10,000円の商品が、1日1個。毎日(30日)売れたら?
- 10,000×30日=300,000円
- スタンダードプラン
(10,000円-700円)×30日=279,000円 - グロースプラン
(10,000円-290円)×30日=291,300円
291,300円-5,980円=285,320円
- スタンダードプラン
Storesの場合
10,000円の商品が、1日1個。毎日(30日)売れたら?
- 10,000×30日=300,000円
- フリープラン
(10,000円-500円)×30日=285,000円 - スタンダードプラン
(10,000円-360円)×30日=289,200円
289,200円-2,178円=287,022円
- フリープラン
~月額プランにする目安~
BASEもStoresも、それぞれのWeb Siteで公開されていますが、下記の売上が月額プランに変更する基準です。
BASEの場合

Storesの場合

振込サイクルで見た手数料
ショップを続けていくうえで重要なキャッシュフロー。
売上金の回収も販売プラットホームを選ぶ際に考慮すべき事項です。
BASE | Stores | |||
スタンダード | グロース | フリー | スタンダード | |
振込手数料 | 250円 (+2万円未満は事務手数料500円) |
275円 (+1万円未満は事務手数料275円) |
||
振込サイクル | 振込申請から10営業日 (土日を除く10日後) |
月末締め翌月末払い (土日祝日年末年始は除く。前営業日払い) |
||
お急ぎ便:振込申請金額の1.5% | スピードキャッシュ:3.5% | スピードキャッシュ:1.5% | ||
・AM10時までの振込申請は翌日 ・AM10時以降の振込申請は2営業日後 |
振込申請の翌日 (翌日土日祝の場合は翌営業日) |
- BASEの振込サイクルは、最短10営業日後。
- Storesの振込サイクルは、最大2か月後。
この差は大きいです。
振込を早める方法(BASEはお急ぎ便。Storesはスピードキャッシュ)もありますが、手数料が発生しますので注意が必要です。
ここでも、例を元に数字を見てみます。
振込を早めるのにかかる手数料と振込手数料を計算しています。
BASEの場合
10,000円の商品が、1日1個。毎日(30日)売れたら?
- 10,000×30日=300,000円
- スタンダードプラン
(10,000円-700円)×30日=279,000円
279,000円×1,5%(0.015%)=4,185円
279,000円-4,185円=275,815円
275,815円-250円=275,565円 - グロースプラン
(10,000円-290円)×30日=291,300円
291,300円-5,980円=285,320円
285,320円×1,5%(0.015%)=4,280円(小数点以下繰上)
285,320円-4,280円=281,040円
281,040円-250円=280,790円
- スタンダードプラン
Storesの場合
10,000円の商品が、1日1個。毎日(30日)売れたら?
- 10,000×30日=300,000円
- フリープラン
(10,000円-500円)×30日=285,000円
285,000円×3,5%(0.035%)=9,975円
285,000円-9,975円=275,025円
275,025円-275円=274,750円 - スタンダードプラン
(10,000円-360円)×30日=289,200円
289,200円-2,178円=287,022円
287,022円×1,5%(0.015%)=4,306円
287,022円-4,306円=282,716円
282,716円-275円=282,441円
- フリープラン
その他
例にした売上は商品の販売価格だけで数字を出していますが、実際には配送料込みの金額でそれぞれ計算することになります。
まとめ
今回、『商品単体で見る手数料』、『1か月の売上で見る手数料』、『振込サイクルで見た手数料』…と3つの手数料を見てみました。
最初は小さな差も、積み重ねていけば差は大きくなっていきます。
販売は長く続けていくものです。
どんな販売計画を立て、どんな販売スタイルで運営をしていくのか?を考慮して販売プラットホームを選んでもらえたら嬉しいです。
ここまでをまとめると…
・月額が無いプランの場合は、Storesの方が手数料を抑えられる。
・月額が有るプランの場合は、BASEの方が手数料を抑えられる。
…と言うことがわかります。