理論から強みと弱みを見つけて、実際に使う方法
ニューノーマル。
直訳すると、『新しい正常』とか『新状態、新常識』なんて意味になります。
「かつては異常とされていたような事態がありふれた当然のものとなっていることを意味するようになった。(Wikipediaより抜粋)」
政府(専門家会議)も、「徹底した行動の変化が必要」「新しい生活様式へ移っていく必要がある。」としています。(5/1専門家会議 NHKサイトより抜粋)
今、出来ないことができるようになるのを待つのではなく、
今、出来ることでどうすればいいか?を模索し、行動に移していくことが、これからの時代に必要になっていきます。
あなたの強みと弱みの探し方。そして使い方をまとめていきます。
SWOT分析(強み)
あなたの強みは?
今回の記事は、SWOT(スウォット)分析を用います。
SWOT分析とは、考えを整理するのに使えます。現状分析や計画、戦略、など、視覚化して考えやすくするフレームワーク。書き込めるようにPDFでダウンロードできますので活用してください。
『強み、弱み、機会、脅威』からそれぞれ解説し、最後、『活用』で、それらを具体的に、どうやって考え方として整理して使うのか?をまとめています。まずは、1つの目的を決め、その目的を達成するための各項目(強み、弱み、機会、脅威)を考え出してください。

強み。から説明していきます。
強みは、あえて説明するほどの事でもありませんが、あなたの強みです。
技術(クオリティ)、品質、希少性、サービス、想い、こだわり…
いいね!とか素敵!って言ってくれる人は、どんな所にそう思って言ってくれたのかな?を考えてみるのもいいですね。 他より誇れること。どんなことでしょう?
SWOT分析(弱み)
あなたの弱み。それは伸びしろ。

SWOT(スウォット)分析の弱み。それは弱点です。
これもそのまんまですね。

製作面での弱みだけじゃなく、品質面(時間経過で黄ばむ。とか)、素材が安い。とか、仕入れ先が探せない。とか、SNSを使うこと。とか、イベントでの接客。とか、文章を書くこと。写真を撮ること。
などなど
強みに比べて、弱みって書きやすかったりしますが、へこたれず書き出しましょう。
弱みと向き合うことは、伸びしろを見つけることです。
SWOT分析(機会)
機会とはチャンス!

SWOT(スウォット)分析の、機会って、何?ですよね。

機会とは、チャンスです。
強みと弱みは、あなたの中を見つめましたが、
機会と脅威は、あなたの中を見るのではなく、あなたの外から、あなたを見てください。俯瞰して見ることがポイントです。
今の、新型コロナウイルス感染症で自粛が続くことで、イベントや委託で同じように活動していた他の人はどのような動きをしているか?を分析をするのも良いですね。
環境や社会情勢など、外部要因から、あなたに役立つことって何かな?を考えましょう。
SWOT分析(脅威)
自分の努力だけではどうしようもないこと。

SWOT(スウォット)分析の、脅威は、あなたの良さや強みを打ち消してしまう、環境などの外的要因です。

機会と同じく、あなたの外から、あなたを見てください。俯瞰して見ることがポイントです。
自分の努力だけではどうしようもないこともありますが、だからこそ、見極め余力を他に回す。といった行動ができるようになります。
注意点は、脅威で書き出したことで、「だからもうダメなんだ」と思ってしまう事です。行き止まりではなく、「じゃぁ、迂回路を探そう。」と、切り替えることが大切になります。
ピンチはチャンス!は、脅威で発揮されます。
SWOT分析を活用する
変化と相性の良い分析方法
今回の章では、SWOT(スウォット)分析を用います。
SWOT分析とは、考えを整理するのに使えます。現状分析や計画、戦略、など、視覚化して考えやすくするフレームワーク。書き込めるようにPDFでダウンロードできますので活用してください。
さて、SWOT分析の表を(PDFダウンロード版で)見ると、『強み、弱み、機会、脅威』以外に、『プラス、マイナス、内部環境、外部環境』。そして、『積極化戦略、差別化戦略、弱点強化戦略、専守防衛・撤退』などの文字もありますので、そこら辺の解説をしていきます。これらが分からないと、書き出しただけになってしまうので活用ができません。
最初に断っていきますが、長くなります。

≪プラスとマイナス≫
『強みと機会』の上に書かれている『プラス』は、プラス面を出す。『弱みと脅威』の上に書かれている『マイナスは』、マイナス面を出す。と言う、シンプルに分かりやすくしているだけです。
≪内部環境と外部環境≫
『強みと弱み』の内部環境。『機会と脅威』の外部環境。これらは、『機会と脅威』でサラッと説明していますが、あなたの内から出すか?外からの影響で考えるか?です。自分でコントロールができる(内部)か?できない(外部)か?で考えると分かりやすいかな。
≪分析方法≫
本題は、青のバーで書かれている、『積極化戦略、差別化戦略、弱点強化戦略、専守防衛・撤退』です。これは、【クロスSWOT分析】と言い、実際に使える分析にします。
『強み、弱み、機会、脅威』をアウトプットしただけでは視覚化しただけです。
使う(活用)しなければ、せっかくアウトプットした意味がありません。
◆強み×機会=積極化戦略
強みを使って機会を伸ばしたい。チャンスを最大限に活用し、積極的に取り組む。そのための戦略を考えましょう。
◆強み×脅威=差別化戦略
強みを活かして、脅威を避ける。あるいは切り抜ける。あるいは、脅威を逆手にとって対抗や活用を考えていきましょう。
◆弱み×機会=弱点強化戦略(段階的戦略)
機会(チャンス)はあるが、弱みを補強する必要がある。逆に言えば、弱みさえ補強すればチャンスに乗れる。弱みを弱みとして機会を活かすにはどうすればいい?を考える。「機会損失を生じさせない」ようにしましょう。
◆弱み×脅威=専守防衛・撤退
弱みを理解することで、脅威を最低限に抑えるためにはどうすればいい?を考える。徹底的に防衛するか。スッパリ撤退するか。読み間違えると大打撃になるので、弱さも脅威も知っておくことが大事。
≪SWOT分析を使う上での注意点≫
・具体的な目的を定めましょう。(今でいえば、「自粛を乗り切る)などね。)
・強みと機会を混合しがち。俯瞰して考えましょう。
・振り分けに迷っても保留にしないでしっかり振り分ける。
・分析なので、固定概念にとらわれない。思考が狭くならないようにする。
・仮説を立てて、検証をする。仮説は複数あってもOK。
≪最後に≫
SWOT分析は、変化と相性の良い分析方法です。折しも、新型コロナウイルス感染症による、外部環境の変化が大きい今。終息をじっと待つのではなく、ビジネスチャンスとして捉えられるか?と、前のめりな姿勢が、今を乗り越えるだけでなく、後々、活きてきますよ。