お客さまから意見が出るといえばオーダーメイドを外すわけにはいきません。
お客さまとしては自分の思い描く物を作ってほしいわけで、お金を払う以上、妥協はしたくない。作家としてはお客さまの求めるものにしたいと全力で挑む。
そんなお互いの気持ち。ちょっとしたボタンの掛け違いで取り返しのつかない状態になりがち。私はWebデザイン(ホームページ)制作をしていたので、ほぼフルオーダーメイドでした。その時の経験を元にトラブルにならないようにするためのオーダーメイド受注についてまとめます。

オーダーメイドは共通認識を持つことから始めてください。
申込が有ったことが嬉しくて、準備段階を端折って作る過程に進んでしまいがち。それがトラブル発生の原因です。作りたい気持ちをグッとこらえて、お客さまの「あなたの好きに作ってくれていいの♪」という有難い言葉を笑顔でかわして、まずは認識を合わせることに時間をかけてください。
有難い。と言う言葉は、『難が有る』と書きますからね。
オーダーメイドは製作2割。準備に8割と言っても過言ではありません。
製作に入る前に、トラブルになりそうな芽は全て潰しお互いが納得したうえで製作に入ることが理想です。
特にオーダー慣れしていないお客さまの場合、希望を伝えることが苦手。「わかってくれていると思った。」お互いの真意がズレる原因です。意見の出し合いはトラブル回避だけでなく質の良いお客さまとの長いお付き合いにもなっていきます。
そして長いお客さまともなると、お客さまもオーダーに慣れてきて要望が増えてきます。これが次のトラブルの種。お客さまが思う通りの製作物を希望しているのか。作家ならではの世界観での製作物なのか。訳が分からなくなってきます。
そうならないために、オーダーとはいえどこまでができてどこからはできないのか?基準を持っておいてください。それは今まで育ててきたお互いの人間関係から生まれる信用や信頼が大きな役割を果たします。コミュニケーションが取れていれば意見を出し合い良いモノを作っていくことができますよ。
ちなみに、お金に関しても意見の相違でトラブルに発展しやすいのですが、お題に関しては過去に結構書いているので下記リンクで割愛します。
・簡単なのに嫌味じゃない。スマートなハンドメイド代金の貰い方
・お金払ってもらえる?オーダーハンドメイドの不安
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