販売をしていると、お客さまのためを思ってしたことが実はお客さまのためになっていない。そういったことがあります。
先日テレビで特集を組まれた海外とも取引をするベンチャーの若い起業家は「自然で嫌みのないサービス」であることが大切であると言っていました。
わからないうちにやってしまっている
親切の押し付け。
親切心があだとなる行為は売上に影響します。
とはいえ、どこまでが親切でどこからが不親切か。この塩梅が難しいんですよ。
もしかして知らないうちに自分もやっちゃっているかもしれない『押しつけがましいサービス』を改善し、簡単に取り入れられるスマートで嫌みのないサービスについて今週はまとめていきます。
選ばせない勇気。ってどういうことでしょう?
要望を聞き入れすぎない
お客さまのリクエストを聞き入れて、お客さまの要望を形にしたい。
そういう想いでハンドメイドに取り組まれている方も多いですが、正直、辞めた方が良いです。
私はWeb制作でものづくりに携わっていましたが、私も同じように『お客さまの想いを視覚化し表現したい』そういう気持ちに溢れていました。当時は制作物全てがオーダーメイド。まだホームページそのものが今ほど身近でなかったこともあり、コミュニケーションを図り希望要望理想夢を聞き同じデザインの方向性を歩んでいても、視覚化すればするほど、どんどん夢は膨らみ、そして要望が増え、当初の計画から逸脱する。制作側である私も、依頼したクライアントも、楽しかったはずのホームページが苦痛になってきてしまったんです。
そこからの教訓は、
慣れない自由は毒でしかない。自由過ぎないこと。
まっさらの状態で好きにしてもいいよ。と言うと、モラルやマナーと言った常識が無く無法地帯と化します。ある程度経験を積み、常識を身に付けてから、自由を満喫した方が安全で間違いなく楽しめます。
慣れない販売では、自分が役に立つのならとお客さまからのリクエストには何でもお答えしたい。そういう気持ちに溢れやすいです。
しかしそれは慣れないが故に、作業過多で価格に合わない取引になったり、お客さまに不安を抱かせ悶々とした終わりを迎える結果になったり、自信を喪失する機会でしかない。
どんな小さなリクエストにも答えない。
そんな勇気も時には必要です。
販売をするのなら、自分もお客さまもハッピーでありたいですよね。自分に負担がかかる。自分をないがしろにする販売はやめましょう。それが『選ばせない勇気』です。
明日は『選ばせない勇気(実践編)』です。