テレビで特集を組まれるようになったハンドメイド。その多くは
楽して稼げる。
ことにクローズアップされることが多いのが最近の傾向。
本当にハンドメイドは楽して稼げるのか?
ハンドメイドに関わっていると、この取り上げられ方は腹立たしくなる方が多いと思います。ちょっと一呼吸置いて、直接的ではなく、視野を広げて、この話題を受け止めてみませんか?
私の見解をまとめていこうと思います。
月曜日は『ラクして儲かる』について。←今回
火曜日は『安くしないと売れないのか?問題』について。
水曜日は『高いハンドメイドは売れないのか?問題』について。
木曜日は『ハンドメイドだから…に続く言葉』について。
金曜日は『これから始める人と、既に始めている人』について。
楽して稼げるハンドメイド
まず、楽して稼げることなんてあるわけないじゃん。
その一言に尽きます。
なのであまり、楽して稼げる。という切り口での発信は「またやってるよ」くらいの気持ちです。そもそも『楽して儲かる』というキーワードに興味を抱いてしまうのが人のサガなんですよ、だから人が興味を引くポイントを強調して見せて、ハンドメイドに興味を持ってくれる人が増えれば、それはそれでいいと思います。
私の場合、ハンドメイドの取り上げられ方が『楽して稼げる』ことに不快感があるのではなく、ハンドメイドもその括りにまとめられることに非常に憤りを感じます。社会の抱くイメージって非常に強いので、ハンドメイドのイメージが『楽して稼げる』のツールのひとつになることが嫌です。
そもそも、『楽して稼げるハンドメイド』でハンドメイドに関わっても続きませんよ。なんだかんだと作って失敗してを繰り返し、材料を買うことで負担が増す初期投資でイヤになっていくと思います。
『簡単じゃないよ』『大変なんだよ』
そういう理解が体感から得られるようになっていけば、よりハンドメイドへの認識が深まって、長い目で見ると将来的にハンドメイド市場がある種の地位を確立し、価格に反映させられていけると思います。
今はその変化の時。なんじゃないでしょうか。
Web制作をバリバリやっていた頃、Webの知識が無くても、操作が安易でそこそこのモノが作れるサービスってたくさんありました。もちろん今でもありますが、結局は素人っぽさに嫌気がさしプロに依頼する。と言う流れができるようになりました。
やらなきゃわからない。
あの頃は理解をしてもらえないことに諦めに似た気持ちでいましたが、今になってみると変革の時期だったんだろうと思います。
とはいえ、『ハンドメイドはラクして稼げる』そのフレーズに納得できないその消化不良はなかなか根深いことでもあります。その憤りを軽くする思考を今週はまとめていきますね。明日は『値下げしないと売れないの?』です。