ハンドメイドの販売では、
オリジナル、世界にひとつの、あなただけの
と言った、独自性を売りにした言葉をよく見かけます。
何をもってオリジナルなのか?
その「オリジナル」という言葉は常々怖いと思っています。
大量生産品のパーツを買ってきて、組み立てて、それでオリジナルなのか。
星がハートになっているからオリジナルなのか。
パーツから独自生産して作ったからオリジナルなのか。
オリジナルと言う言葉を深く考えていくと
その果てしなさにブラックホールのような怖さを覚えるんです。
大きなハンドメイドイベントなんかに行くと、
同じようなテイストやデザインの作品をあっちでもこっちでも見かけます。
そして口々に、「オリジナルなんですよ。」
という言葉を耳にします。
同じような作品、あっちのブースでも見たな…
そんな感想を抱くことは少なくありません。
デザインに流行り廃りがあるのはわかりますが
それでもオリジナルという言葉には違和感が残ります。
どこがどうオリジナルなのか?
素材なのか、パーツなのか、形なのか、色なのか、想いなのか
説明をしなきゃ分からない事は、説明をしなければ分かってはもらえません。
自分は何度か目かの説明でも、お客さまは初めて聞くこと。
そして1度聞いたくらいでは、その違いは分かってもらえないかもしれない事。
見てもわからないことは、なおさら
見えない部分である想いであったら、わかってもらえるなんて、あり得ません。
テイスト、オリジナリティ、独創性、独自性、アイデンティティ
ハンドメイドでは、作品に込められたそれらは当たり前のことですが、
ハンドメイドが広く浸透したことを踏まえて、気軽に多用するのは危険です。
今の時代の販売に於いて、オリジナリティはなければ成り立たないというところまで来ています。
だからこそ、「なぜオリジナルなのか」そこをしっかり把握、理解、アウトプットできるようにして
オリジナル。という言葉を使うようにしましょう。
自分のことは、自分では分からない歯がゆさがありますけれどね(^^;)
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