ハンドメイドだから。
というわけではありません。
技術を提供することを生業としている人には必ず向き合わなければいけない壁があります。
それが
お客さまの要望と自分の希望との葛藤です。
私もホームページ制作がメインで活動していたとき、
そういった悩みが尽きませんでした。
お客さまから要望を聞いて、そのイメージで制作したにもかかわらず
全く違う方向性を示されて腑に落ちぬままやり直したことは数知れず。
もともと、私のデザインが好きだと言ってくれたお客さま。
デザインに関しては好きにしていいと言われたにもかかわらず
作業を進めてみればやはり都合よくいかなかったこともあります。
上げ出したらきりがないくらい
大きなことから小さなことまでそういったことはありました。
ハンドメイド品を販売で収入を得るようになりたいけれど、
- 思うように売れない。
- 自分は好きなデザインに限って売れない。
- 創りたいものは売れないのに創りたくない物は売れる。
こういった悩みを抱えている方は多いですね。
これね。
冒頭にも書きましたが、ハンドメイドに限ったことではありません。
技術職にはよくある悩みなんです。
その問題と上手に付き合える人が、仕事として成り立たせていけるということを先日、
ある人と話をしたのでそのことを書きますね。
先日話をしたある人とは美容師さんです。
腕一本で仕事をする技術職ですよね。
お客さまの要望と、似合う髪型と、自分のやりたいことと。
いつもその三竦みの葛藤だそうです。
若い頃は「お任せ」と言われるとその言葉通りに受け取って、
それこそ芸術的なスタイルにしてしまって怒られたことが多々(!)あったとか。
美容室としてお店を経営する以上、やはりそれではやっていけません。
どう考えても似合わない髪型を提示され、その通りにすればいいと良いわけではありませんよね。
また、「あそこのお店に行ったらとんでもない髪型にさせられる。」
そんな噂が流れたらかなりのチャレンジャーでなければ来ません。
お店はチャレンジャー待ちの一見さんばかりじゃ立ちいかなくなります。
次も来てくれるリピーターが居なければ続けられませんよね。
お客さまの要望に沿い、かつ似合う髪型を技術によって提供する。
自分が生み出したいものは別だけれど、それはそれ。
仕事として収入を得るための技術の提供として切り替えている。ということですね。
美容師さんの葛藤も同じ。
私もそのように切り替えてホームページ制作をしていました。
技術職にはお客さまの要望と自分の希望の葛藤が常に隣り合わせなんです。
ハンドメイドも技術職です。
ハンドメイドを仕事にできる人は
その葛藤とのお付き合い方法が上手ということです。
今週はそういった悩みについて書いていきます。
- 魅せる物と売れる物
- 作りたい物と売れる物
- お客さまが欲しい物と私が欲しい物
- 売れる物と売れない物
予定ではこんな感じで書いていきますね。
お楽しみに。(^^)